The feel of a technology 家の“新”呼吸

見えない空気を、
自在にコントロールする。

森に入った時に感じる、清々しい匂いと、少しひんやりとした感覚。浜辺を歩いている時に背中を押されるほど強く吹いた風。そして、巻き貝を耳に当てた時に中で渦を巻くように聞こえる音。ふとした暮らしのなかで、私たちは目に見えない「空気」を意識することがあります。空気は私たちが生きている世界に常に存在しているのに、その「質」が問われるようになったのは近年になってから。花粉症などの疾患やPM2.5といった空気汚染の問題が取り上げられるとともに、エアコンや空気清浄機、加湿器といったアイテムが人気商品としてピックアップされ、今日では当たり前のようにどこの家庭でも置かれるようになってきているのがその現れでしょう。空気がなければ、そして呼吸をしなければ、生きていけない私たち。だからこそ、空気の質の重要性について改めて考えてみたいと思います。

人が一日で吸い込む空気の量は、平均10,000リットル以上といわれます。これだけの量が毎日カラダを通り抜けるのですから、呼吸や空気について、もっとデリケートに考えてみませんか。お子さんやペットが走りまわるご家庭では、特に空気中を舞うホコリが気になるでしょう。もちろん、ホコリだけでなく花粉やカビ・ダニの死骸といったいわゆるハウスダストの少ない、キレイな環境を用意してあげたいですね。さらに快適な温度や湿度を常に保ち、健康を害す要因となるものをできるだけ排除できれば、それだけそこに住む人たちの一日が豊かなものになっていく。つまり「空気の質」を上げることは、「生活の質」を上げることに繋がるのです。

「空気の質」には様々な要素が絡んでいますが、ある一要素だけをコントロールするのは、そう難しくはありません。例えば、汚れた外気を家の中に取り込まないこと。これは、家の気密性を高くすることである程度実現できます。また、ムシムシすれば除湿機を回し、寒いなと思えば暖房すればいいわけです。しかし、こうしてさまざまな要素を整えた空気を“維持する”となると簡単にはいかないのです。

実は、そのことを難しくしているのが「換気システム」です。空気をキレイにしてくれる仕組みのはずなのに、そこに問題があるって、少し複雑ですよね。住まいの高気密化が進む昨今では、24時間の計画換気が義務づけられています。換気すること自体はもちろん良いことですが、厄介なのは、家に「換気のための穴」が開くこと。空気と一緒に、屋外の粉じんも、この穴から侵入してしまうのです。それを防ぐためにフィルターがあるのですが、給気口のフィルターの目を細かくして粉じんをシャットアウトしようとすると、今度は肝心の新鮮な空気の入りも悪くなります。そのうえ、一般的な換気システムでは湿気や暑さ寒さの侵入は食い止められません。

除湿機や冷暖房でどれだけ快適にしようとしても、不快な空気が後から後から入ってきては、延々とエネルギーを浪費しながら“いたちごっこ”をしているようなものなのです。換気システムによって、家が「呼吸」するのは当たり前という時代。でも、その呼吸の仕方が悪いと、かえって室内の環境を悪くしかねないからこそ、どんな換気システムを選ぶかが重要になるのですね。 私たち一条工務店が、「熱交換換気」といった少し難しそうなシステムを採用しているのは、まさに「良い呼吸」をして「空気の質」を上げるため。室内で整えた「温度」と「湿度」を保ちながら、「新鮮な空気」を取り込むことを同時に叶えるためなのです。

空気は、子どもからお年寄りまで、そこに暮らすすべての人の暮らしや健康に深く関わるもの。たとえ目には見えなくとも、その大切さを忘れてはならないものです。朝も夜も、暑い夏も寒い冬も、24時間365日、心地よい空気の中で暮らすことは、まさに全身で感じられる豊かさといえるでしょう。

The feel of a technology
25°C25°C
使い込むほどに使い込むほどに
2004時間2004時間
振 振振 振
実りある時のために実りある時のために
内に秘める内に秘める
それでも地球は回っているそれでも地球は回っている
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