家の質 家の質

vol.3 創エネルギー「超」創エネルギー住宅は、
将来にわたる安心感をもたらす。

「一条工務店は、太陽光発電に積極的」。そうお客様に気づいていただけるのは、大変ありがたいことです。私たちの太陽光発電に対するこだわりには「すべては、住まう人のため」という想いが源にあるからです。快適で健やかに暮らせることは、家の基本。そして、質の高い住環境を実現するためには、家自体の性能はもちろん、ライフラインの一つといわれる電気を「家でつくること」がとても大切だと考えています。

電気は水や空気と同じように、私たちの生活に必要不可欠なものです。そして電気代は、将来にわたる生活コストとしてかかり続けるもの。だからこそ「創エネルギー」、つまり家で使うエネルギーは自分たちでつくり、光熱費を抑えながら暮らすスタイルは、安心できる仕組みといえるでしょう。特に東日本大震災が起こってからは、電力の安定供給の確保と電気料金の高騰が懸念されています。車のガソリンは20年前と比べて、当時では想像もつかないくらい高額になりました。石油や天然ガスなどの枯渇性資源を元にしたエネルギーは今後、安くなる見通しは立てにくいといえるでしょう。そうしたことを背景に、太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスなど自然からつくられる再生可能エネルギーを求める声が大きくなりました。

太陽光エネルギーは、持っているだけでどんな時代でも損をすることはない。 太陽光エネルギーは、持っているだけでどんな時代でも損をすることはない。

その一方で、私たちはますます電気に頼る生活になっています。例えば、トイレでは常に電源が入っている温水洗浄暖房便座が当たり前の時代。テレビの録画では、24時間365日全番組を録り続けるタイムシフト機能も一般的になってきました。家の中を見渡せば、自分の子供時代から住宅の「電化」が格段に進んでいることを実感できるでしょう。一条工務店の開発責任者は「これから家で消費されるエネルギーは、汎用性が高く何にでも使いやすい電気が中心になる。自宅で創エネルギーができるということは、大規模な発電所から送電するロスがない電気を使えるということ。自宅だけでなく、社会貢献としても意義の高い理想的なエネルギー源となりえる」と、住宅における創エネルギーの意義を語ります。

一般家庭の太陽光発電システムは、余った電気を電力会社に売電できる制度によって急速に導入が進みました。一時期のように金額面のメリットが話題になることは少なくなりましたが、そういう時期だからこそ改めて太陽光発電を設置する意義を見直すことを、私たちはお勧めしています。

また、開発責任者は将来の変化を見越して「大気汚染のない電気自動車で自動運転が実現した時には、自動車は個人所有ではなく社会インフラとしての役割を担うはず。そうなると、蓄電システムなども液晶テレビのように低価格化が進み、創エネした電気が自由な時間帯で使えるように社会が変わってくる。太陽光エネルギーは、持っているだけでどんな時代でも損をすることはない」と強調します。

太陽光発電を通して、環境に貢献できている意識を持てること。創エネルギーの大きなメリットです。 太陽光発電を通して、環境に貢献できている意識を持てること。創エネルギーの大きなメリットです。

そして家庭での太陽光発電は、パネルの面積を大きくするほどメリットも大きくなります。そこで一条工務店の太陽光発電システムは、屋根の全面いっぱいに太陽電池を隙間なく設置するというコンセプトで開発されました。当時一般的であった屋根の上に置く方法と比べて、2割から3割多く太陽電池を設置できるからです。ただ、実現するにあたっては、数々の試行錯誤が必要でした。最も検討を要したのは、屋根と太陽電池を一体化させるデザイン。開発担当者が「太陽光パネルのフレーム形状は、屋根全面に隙間なく設置できるように設計した。軒先は屋根面から飛び出すほど伸ばし、屋根の最上部の棟では配線を取り込む部分を用意。これらはギリギリまでパネルの敷設を可能にした、スペースを活用しきったデザイン」と語るほど、屋根そのものが太陽光パネルとなっています。屋根一体型とすることで、防水面での性能も向上しました。パネル自体を屋根材とするシンプルな構造なので、屋根にネジ穴をあけて後付けするタイプに比べて雨漏りのリスクを減らすことができたのです。また屋根材としても優秀で、ひょうが降ることを想定した試験や耐火性能について優れた性能を実証済み。長年にわたって、メンテナンスフリーで使い続けられるコスト面でのメリットもあるのです。

太陽光発電システムには、発電量はもちろんのこと、家の消費電力を簡単に確認できるモニターが付いています。あるお客様は「太陽光を設置したことで、電気を大切に使うようになりました。モニターで発電量をチェックして、発電よりも消費電力が上回っていたら、電気や家電を消すように。でも、何かを我慢して節電しているわけではないんです。快適に暮らす中で、できることを無理なくやっています。毎月の電気料金が、通知表を見るみたいで楽しいんですよ」とおっしゃっていました。無理なく、無駄なく、快適でスマートなエネルギーの使い方ができるようになること。太陽光発電を通して、環境に貢献できている意識を持てること。創エネルギーのもたらす、別の大きなメリットです。

この記事をシェアする
More 一